エンジニアになって 2 年
ブログを書いている今、主催するもくもく会でもくもくしています*1。
およそ 2 年前の 2021/11 に、この会社は絶対に成長するはずだと確信し、オープンロジにジョインしました。 (成長フェーズがまた一段上がろうとしている今、その予想は間違っていなかったと思っています。)
また、ジョインと同時に BizDev からエンジニアにポジションチェンジしたので、エンジニアになってから 2 年が過ぎようとしていています。
エンジニアになりたての頃は、前職とのカルチャーの違いだったり、仕事の進め方がわからずオロオロしていましたが、今はその頃からすればかなりマシになったと思います。
そこでこの機会に、この 2 年を振り返って記事を書こうと思います。
この 2 年意識してきたこと
僕は大学、特に大学院では目立った成果を残すことができませんでした。 そしてその失敗を一部、前職でも引きずってしまったところがあり、反省が活かされていないなと感じつつポジションチェンジし、同じ過ちを繰り返すわけにはいかないと思っていました。
意識してきたことは色々ありますが、端的に言うと以下の 3 点です。
- まずはアウトプットよりインプット
- 自己評価がすべて
- 自ら機会を創り出す
まずはアウトプットよりインプット
要は、「急がば廻れ」ということです。 アウトプットを急ぐあまり、その準備ができていないと、いくら取り組んでも大した結果は得られないことが多いように感じます。
経験のあるベテランのエンジニアが(エンジニアだけでなく他の職種もそうだと思いますが)、人よりも良質なアウトプット、そして優れた成果(アウトカム)を挙げられるのは、過去蓄積された知識、経験の上に、それを活かすだけの能力が備わっているからだと思っています。その前提となるのが、インプットの質と量です。
コードを書いて給料をもらい始めてすぐの人が、長い間それをやってきた人と同等のレベルに達するには、よほどの才能や運、環境がないと難しいでしょう(もちろん、中にはできる人もいるということは断っておきます)。
僕の場合ですが、今まで経験上、とりあえずなにかやれば何らか成果が出る、というほど甘くはありませんでした。 この 2 年は焦らず必要な知識をインプットする、というスタンスで、試験を受けたり本を読んだり、そしてなんだかんだ楽しくやって来れました。
自己評価がすべて
※少し強い表現になっていますが、あくまで自分のキャリア観に関する話です。
つまるところ、自分の成長において他者からの評価を気にしないということです。
学生の頃、以下のブログを先輩から紹介されて読んでいましたが、当時その深い意味までは理解できませんでした。 良し悪しを判断する思考回路を自分自身で持っていなければ、表現者、すなわち自分の考えや思想を提案することはできない、という内容です。
この記事は大学教員の方が卒論をテーマに書かれています。
僕は学生の頃、「目立った成果をあげられなかった」と先程書きましたが、「目立った」成果であるとは誰が決めるのでしょうか。 他者と比較して目立った成果でないからダメだと考え、自分は才能がないんじゃないかと思った時期もありました。
記事中でも触れられていますが、これは学生に限った話ではありません。
たとえば、会社に在籍している以上、人事評価や等級といった評価制度から逃れることはできません。 ここでいい評価をもらったからといって、他の環境で同じ評価がなされるとは限らないでしょう。 極端なことを言えば、他者からの評価がいいからといって成長を怠る人と、評価によらず成長し続けられる人とでは、どちらのほうが魅力的か、言わずともわかるでしょう。
逆に、評価が悪いからといってその人の価値がないというわけでもないでしょう。 努力は必ずしも報われるとは限りませんし、他者から見ても明らかな結果がいつ出るかもわかりません。 そこで落ち込んでやる気をなくすか、継続して努力するかでもその人の魅力は変わるでしょう。
つまり、他者の評価なんてどうでもいいんです。 むしろ、評価されて喜び、評価されなくて落ち込み、その浮き沈みが激しいようでは、「表現者にはなれない」と思います。 価値の判断基準を自分自身で持たなければ、自分の気分、パフォーマンス、キャリア、といったすべてが、自分とは関係のないものに支配されてしまうことになります。
また、「自分はこうやって成功したから、君もこうすべきだ」という人生のアドバイスを受けることが過去ありましたが、それは他者の価値観に基づいたものであるので、自分にとって有用か、再現性があるかは自分で判断しなければいけません。(失敗談は再現性が高い気がするのでよく聞いたほうがいいと思いますが…いずれにせよ自己判断は必要でしょう)
僕が理想としているのは、安定的に成長し続けられる状態です。 そこに他者の評価は関係ありません。 そして、なにを目指しどのように成長するかもまた、自分の価値基準の中で判断していくものです。 2 年の新人エンジニア生活で、さまざまなロールモデルとなる方々との出会いなどを経て、ようやく自分のキャリア観が固まってきました。 今後はより一層、自分の描くキャリア像をただひたすら追いかけ、修正し、また追いかけ…ということを続けたいです。
(念のため補足しますが、ここで言いたいのは、価値の最終判断をするのは自分だということであって、他者の意見を聞き入れないということではありません。最も言いたいのは、自分で考え判断するのが重要だということです。)
自ら機会を創り出す
「自ら機会を創り出し、機会によって自らを変えよ」はリクルートの古い社訓で有名な言葉ですが、僕はリクルート出身ではありません。 ですが、ここまで明確に行動指針を示した言葉は他にない気がして、カッコいい言葉だなと思っています。 要は、成長するには機会が必要で、その機会も自分で作るしかないということです。
どうすれば機会が得られるかを考えてきた 2 年だったと思います。 もちろん、周囲の協力があって成り立つことではありますが、自分なりにいろいろと提案したり、企画実行したりすることはできたかなと思います。 それを支えてくれた会社、同僚の皆さんには本当に感謝してます。(なんか別れの言葉みたいに書いてますが、今のところ辞める予定はありません笑) 制度になかったもくもく会の開催だったり、改善提案だったり、ちょっと面倒だなと思われることもあったかもしれないですが、結果やってよかったなと思うことばかりでした。それと同じくらい反省もありますが。
出る杭は打たれる、ということわざがあるように、なんとなく波風立てないのがいいんじゃないかと思ってしまうところもあります。 しかし、何かを始めようとするには出る杭=変化を伴うため、反対されたり、快く思われなかったりすることもあるでしょう。
前職の上司に、「出過ぎた杭は打たれない」という松下幸之助の言葉をよく言われたのを思い出します。 とにかく自信をもってやる、失敗したらそのとき考えて軌道修正すればよい、くらいの気持ちで、機会を創りそれが自らを変える結果になればいいなと思いながら、やれるだけのことをやりたいなと思っています。
これからの短期目標
長くなりましたが、この 2 年意識してきたことを言語化してみました。 これらは今後も変わることはないマインドセットですが、これからしばらくは以下が新たな目標です。
- アウトプットを 10 倍に増やす
- より組織視点で考える
- 余裕を持つ
アウトプットを10倍に増やす
この 10 倍、というのはちょっと大げさな数字ですが、今までインプット主体の勉強をしていたので、アウトプット重視に切り替えたい、ということです。 いままで蓄えてきた知識を活かすフェーズに入りたいなと。 ブログも放置しがちなので、もっと運用していきたいですね。
より組織視点で考える
これは前職で身をもって思い知ったことなのですが、ビジネス、プロダクト、組織の 3 要素がうまく噛み合ってはじめて、事業(会社)の成長が達成できると、多分多くの人はそう思っているでしょう。
エンジニアが直接貢献できるのは、プロダクトと組織です。例えば、プロダクトで言えば技術による貢献できるし、組織で言えば採用やカルチャーづくりなどでしょうか。
前置きが長くなりましたが、やりたいことは、自分の学びを自分だけのものにしない、ということです。 自分で勉強するだけなら、始めようと思えばだれでも簡単にできると思います。 ところが、人を巻き込むとなると一気に難易度が上がるのです。 勉強会などの開催をするたびに、その難しさを痛感しています。
いままでこの視点で行動していなかったわけではないと、自分では思うのですが、まだまだ未熟だなと感じるところは大きいです。 働いてる以上は自分の会社が成長してほしいし、それに貢献できたら嬉しいです。 個人から組織へひとつ視座を上げて行動につなげられたらなと思います。そのほうがカッコいい気がしてます。
余裕をもつ
これは当たり前のことかもしれないですが、目標に向かって突撃して周囲が見えなくならないように、自戒を込めて書いておきます。
何をやるにも余裕がなかったらできませんし、余裕がある人はカッコいいです。 余裕があるから、困ってる人に手を差し伸べたり、より心理的安全性を意識したコミュニケーションが取れるんだと思っています。
目標は高く設定するものの、そこまで厳しく考えないとか、ちょっと言葉で表現するのは難しいですが、心にゆとりをもちつつ生活したいですね。
最後に
こう書くとクソ真面目に思われるかもしれませんが、適当なところは適当です。 まあほどほど、6 割できればいいかなくらいで、ぼちぼちやっていきます。
僕の尊敬する人はみな、野心的でプライドが高く、一方で謙虚で努力を惜しまない、どうしたらこんな人になれるんだろうかと思う人ばかりです。 わかりやすい例で言えば、大谷翔平選手のような感じでしょうか。 新卒で入社した会社の創業者、孫正義氏もその一人です。 その域に達するのはまだまだですが、まあそういうところを目指してやってます。
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ということで、オープンロジは絶賛採用中です。 会社の成長フェーズ的に今が一番おもしろいと思っています(詳しくは聞いてください!)
あと、1 〜 2 ヶ月に 1 回くらい、もくもく会を開催してるので、もしよかったら来てくれると嬉しいです。 ゆるく話しましょう〜